2020/02/12(更新:2021/06/15)
「コンデンサーマイクの「ECM-PCV80U」「AT2020USB+」のどちらを買おうか迷っています。値段で選ぶか音質を重視するか…。初心者にも扱いやすく、USBで繋ぐだけで使えるおすすめのコンデンサーマイクが知りたいです。」
このような疑問にお答えします。
本記事の内容
・ 「ECM-PCV80U」「AT2020USB+」コンデンサーマイクを比較
・ 「ECM-PCV80U」の特徴【メリット、デメリット】
・ 「AT2020USB+」の特徴【メリット、デメリット】
・ 「ECM-PCV80U」「AT2020USB+」こんな人におすすめ!
今回比較している2つのコンデンサーマイク「ECM-PCV80U」「AT2020USB+」は両方とも購入し、実際に使用してみた感想をもとに記事を書いています。
音響機器の初心者がコンデンサーマイクを購入し、実際に録音を行い、その音声を入れた動画をYouTubeにアップもしてみました。
「使いやすさ」「性能」「値段」などについて正直な感想を記していきます。
この2つのコンデンサーマイクについては口コミで「良い評価」「悪い評価」賛否両論あります。
コンデンサーマイクの購入を考えている方は、「このマイクを買って失敗した..」というようなことにはならないように、購入する前に一度参考にしていただければと思います。
「ECM-PCV80U」「AT2020USB+」コンデンサーマイクを比較
まず、この2つのコンデンサーマイクの「共通する特徴」をはじめに紹介しておきます。
マイクなどの機器についての知識がないという初心者の方は、ぜひ参考までに目を通しておいてください。
「このような使い方ができるマイク」ということがすぐに理解ができると思います。
マイクについての知識があり、さっさと2つのマイクの比較だけを知りたい!という方は、つぎの章へ飛んでもらってOKです。
コンデンサーマイクとは?
とても簡単に特徴を説明する、とつぎの通りです。
・電源を必要とするマイク
・感度が非常に高い
・振動や湿気に弱い
今回比較している「ECM-PCV80U」「AT2020USB+」は両方ともコンデンサーマイクになります。
他にも「ダイナミックマイク」という種類のマイクもありますが、このマイクはつぎのような用途で使う人向けのマイクになります。
・バンド演奏でボーカルが使う場合。(周囲で音が鳴っている環境など)
・演説やスピーチなどで音質にこだわらない状況で使う場合。
綺麗な音声を録音する場合には、やはり「コンデンサーマイク」一択になると思います。
「ECM-PCV80U」「AT2020USB+」の使用方法
どちらのマイクも、「USB端子 (USB Type-A)」でPCへ接続するようになります。
細かい設定などをする必要はなく、普段使っているPCにそのままマイクをUSB端子で繋ぐだけで録音をすることができてしまう非常に便利なコンデンサーマイクです。
電源はUSBから勝手に電力が供給されるので、PCへマイクを繋ぐ以外に電源から電気をとったりする必要はありません。
「Windows」「Mac」両方で使用が可能
使っているパソコンのOSが「Windows」「Mac」どちらであっても問題なく使用することができます。
・Windows Vista / 7 / 8
・Mac OS X
スマホに繋いで使用することはできる?
「ECM-PCV80U」「AT2020USB+」はUSB端子になっているので、スマホに接続するためには「変換ケーブル」が別途必要となります。
しかし、この2つのマイクは本来「パソコンに繋いで使うもの」として開発された商品なので、スマホに接続した場合「電力不足」で使えないです。
口コミなどでは「スマホでも使えました!」と発言している方もいますが、接続すれば問題なくスマホで使えるという保証はありません。
どうしてもスマホに繋いで使いたいという方は「自己責任」で変換ケーブルを別で購入して試してみてください。
「ECM-PCV80U」の特徴【メリット、デメリット】
販売価格「3,527円」(2020年2月現在)
【ECM-PCV80U】のメリット、デメリット
✔︎ メリット
・値段がとにかく安い
・ヘッドフォン出力端子付き
・しっかりとした卓上マイクスタンド付き
✔︎ デメリット
・拾える音が非常に小さい
・音声がこもった感じになる
・ホワイトノイズがかなり入る
【ECM-PCV80U】を使用した感想
数あるコンデンサーマイクの中で「最安値」と言ってもいいぐらい安い商品です。
しかし、残念ながら値段以外では褒めるポイントがないと思います。
初心者向けで「安くて使いやすい」という特徴はありますが、やはりデメリットの方が目立ってしまいます。
マイクに対して「口を10cm」の距離に近づけて声を録音しても、その音声をPCで確認すると非常に小さいです。
「録音した音」や「ボイスチャットの声」はPC側で音量を上げないと使えないと思います。
マイクが拾う音声も、なんだか「こもった声」になってしまいます。
普段から声が大きい方や声質的に気にならない方であれば問題なく使えるかもしれませんが、僕の場合は無理をして声を張ってもこもった感じになり「声が暗い印象」になってしまいました。
マイクが拾える音が小さいので、PCで編集するときや設定で拾った音を大きくしてみると、音声と一緒に「サーー」というホワイトノイズが入っているのがかなり目立ちます。
YouTubeで動画に合わせて録音した音声をのせる場合には「ホワイトノイズを除去」する作業が必須になると思われます。
・とにかく値段の安さ重視
・音質には特にこだわらない
このように考えている方にはおすすめできるコンデンサーマイクです。
「AT2020USB+」の特徴【メリット、デメリット】
販売価格「15,620円」(2020年2月現在)
【AT2020USB+】のメリット、デメリット
✔︎ メリット
・音質がとても良い
・音をかなり拾える
・ヘッドフォン出力端子付き
・ヘッドホン音量調節ダイヤル付き
・ミキサー調節ダイヤル付き
✔︎ デメリット
・値段が高い
・卓上三脚スタンドがしょぼい
・電源ON、OFFボタンがマイクにない
【AT2020USB+】を使用した感想
値段が高額な分、「音質がしっかり」しているコンデンサーマイクです。
録音した際には、声の「こもった感じ」は全然なく音がクリアに録音できます。
しっかりと音を拾うことができるので、無理に声を張る必要がありません。しかし、逆に「環境音を拾いすぎる」という口コミもあります。
録音中の周囲の音まで録音されてしまうことがあるので、少し注意が必要となります。
近所でトラックが走った音や、ペットが動いた音まで録音されてしまったという評価もありました。
マイクにヘッドフォンを繋いだ際、ヘッドフォンから聞こえる「音量の調節」と、PCから出している音と自分の声の「バランスを調節」するダイヤルがマイク本体についているので、本格的にコンデンサーマイクを使用したい方にも対応しています。
最初から付属されている三脚スタンドはバランスよくマイク本体の角度を調節しないと、マイクの重さですぐに倒れます。非常に残念なポイントです。
倒れた衝撃で故障する可能性もありますので、このままでは使いずらいので僕の場合はカメラ用の小型三脚と、三脚に取り付けるためのネジを別途購入して使用しています。
ネット配信でゲーム実況をする方などにとってはあると便利な「電源ボタン」がこのマイクには付いていません。
マイクの電源を切りたい場合にはUSBケーブルを抜くしかないので、マイクの用途によってはこれが手間だと感じる方もいるようです。
「ECM-PCV80U」「AT2020USB+」こんな人におすすめ!
「ECM-PCV80U」をおすすめできる人
・とにかく安いコンデンサーマイクが欲しい!
・音質はこだわらない。マイクとして使えればOK!
今までに一度もコンデンサーマイクを使ったことがないような「初心者の方」が、とりあえず安いコンデンサーマイクを買って一度使い心地を試してみたいという方には特におすすめです。
持ち運びやすいマイクなので、外に持ち出して使用することが多い方で、壊れてしまってもいいようなマイクを探しているという方には良いかもしれません。
「AT2020USB+」をおすすめできる人
・音質にこだわる人
・USB接続の本格的なコンデンサーマイクが欲しい人
YouTubeや音楽活動などで音に対して「クオリティの高さを求めている方」におすすめのマイクです。
コンデンサーマイクはピンキリなので、安いものから高額なものまで幅広く商品があります。
本来はコンデンサーマイクとは別に「オーディオインターフェイス」などの機器も用意する必要がありますが、それが無くてもこのAT2020USB+だけあればマイクとして使えてしまいます。
本格的に使えるコンデンサーマイクにも関わらず他の機器を揃える必要がないので、そう言った点では「安上がり」になります。
USBでPCに直接繋げられる手軽さと、しっかりとした音質求めている方にはやはり「AT2020USB+」はおすすめです。
多くのYouTuberなどにも使われているコンデンサーマイクなので、使い心地については間違いありません。
まとめ「ECM-PCV80UからAT2020USB+へ買い換えた理由」
僕が普段使用しているコンデンサーマイクは「AT2020USB+」です。
ボイスチャットやYouTube用の動画の録音には必ずAT2020USB+を使用しています。
初めて買ったコンデンサーマイクは「ECM-PCV80U」でしたが、やはり音を拾う力が弱く、ホワイトノイズもとても多いため使いにくかったのが理由です。
編集を行うたびに「音量をかなり上げる」「ホワイトノイズを除去する」この作業が必ず必要になるので、それが面倒くさすぎるのと、編集でごまかしてもやはり質の低い仕上がりになります。
そのため、
買い換えてからは編集時に音量を少し上げて調整を行う必要も多々ありますが、「ホワイトノイズの除去」は一切おこなっていません。
ノイズが全然入らず、音がとてもクリアになったので「満足度は95%」です。
残りの5%はやはり「値段が高い」というのがネックになります。
とはいえ、コンデンサーマイクはそもそも安価な商品ではないですし、USB接続だけでこれだけのクオリティを出せるのは「非常に優秀」です。
「お手軽に高品質を求めたい!」という方は、この「AT2020USB+」をおすすめします。
僕の場合は「安物買いの銭失い」状態になってしまいました..。口コミでもやはり同じようなことを言っている方がたくさんいました。
今後、YouTubeや音楽活動などを本気で取り組みたいと考えている方にとって「コンデンサーマイク」は間違いなく必要となる道具の1つです。
音というのは目に見えないものですが、人に与える印象はとてつもなく大きい要素です。音にこだわって損をすることはないです。
必要経費として最初に最低限質の良い道具を揃えてみてはいかがでしょうか。
今回の記事は以上となります!