2019/11/21(更新:2021/06/15)
初心者「RGBとCMYKってよく聞くけど何なんだろう?色を表しているのかな?どちらを使えば良いか知りたいです。」
このような疑問にお答えします。
本記事の内容
・ 初心者にもわかるRGBとCMYKの解説
・ 色の三属性についての解説
この記事を書いている私は、デザイナー歴4年になります。
現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動していて、同時に動画制作の仕事などもたくさんしています。
ポスターやチラシ、POPや冊子など紙媒体のデザイン制作を行うと同時に、駅やお店で使用するデジタルサイネージ、企業の紹介動画。Web上で使用する画像や動画の制作などをしています。過去にはテレビカメラマンの経験もあるため、様々な知識や経験が豊富にあるため、記事への信頼性担保に繋がるかと思います。
それではさっそく見てみましょう。
初心者にもわかるRGBとCMYKの解説
✔︎ RGBとCMYKはつぎの色を表す時に使います。
・RGB → ディスプレイ上で使う色の表現
・CMYK → 紙などで使う色の表現
それぞれについて詳しく解説します。
RGBとは
赤 = Red
緑 = Green
青 = Blue
「光の三原色」と呼ばれています。
具体的に使用されるものとしては、テレビやパソコンのディスプレイ上で表示される画像や映像になります。
RGBの3色の光の量を調節することにより色を表現しています。3色を混ぜていくと、色がどんどん明るくなり最終的には白色に近づくため「加法混色」と呼ばれています。
現在は1色につき256段階の明るさを調節できるため、256(段階)×256(段階)×256(段階)=約1670万色が表現できます。
Web上で使用する画像データはRGBで制作を行います。
CMYKとは
シアン = Cyan
マゼンタ = Magenta
イエロー = Yellow
ブラック = Black (キープレート=Key plate)
「色の三原色」と呼ばれています。
✔︎CMYKの「K」について
「K」については、Black(ブラック)の最後の文字のKという意味や、日本語の黒(Kuro)の頭文字という意味で一般的には認識されていますが、本当の意味は印刷の際に「像の輪郭」や「精密な暗部」を刷るために用いる黒インク用の版があり「キープレート(Key plate)」と呼ばれるものになります。その頭文字の「K」が付けられています。
具体的に使用されているものは、プリンターで紙等にカラーで印刷をする際に使われます。
CMYの3色の色の量を調節することにより色を表現しています。3色を混ぜていくと、色がどんどんくすんだ色となり、最終的には黒になるため「減法混色」と呼ばれています。
RGBのディスプレイ上で表現する色が鮮やかなものに比べ、CMYKは表現できる色数が少ないです。
印刷物に使うデータはCMYKで制作するのが基本ですが、原色などの鮮やかな色をCMYKで再現するのは難しいため、印刷ではくすんだ色になってしまいがちです。
最近はRGBで作成したデータを印刷することが可能な印刷所もありますが、イメージしていた発色にならないことがあります。イメージ通りの色を再現したい場合には、最初からCMYKのデータで作成しておくことをおすすめします。
色の三属性についての解説
色というものは「色相」「明度」「彩度」の3つが組み合わさってできています。デザインなどを行う場合には「色の三属性」についてもしっかりと理解しておく必要がありますので、細かく見ていきましょう。
色相
赤、青、緑、黄といった「色味」を表します。
赤、青、緑、黄とその間の色を円環状に並べて、色の違いをわかりやすく表現したものを「色相環」といいます。※添付画像
色相環で、隣同士になっている色や、近くに並んでいる色は性質が似ていることから「類似色」、それに対してある色と反対側に並んでいる色は性質がもっとも異なることから「反対色」「補色」と呼ばれています。
明度
色の「明るさ」を表しています。
明度が高ければ「白」になっていき、明度が低ければ「黒」になっていきます。
明度は0から10までの11段階で表現されています。明度が0の場合は真っ黒で、明度が10の場合は真っ白となります。
彩度
色の「鮮やかさ」「強さ」を表しています。
彩度が高くなるほど鮮やかな色になり、彩度が低くなるとくすんだ色になります。
彩度の高い色のことを「有彩色」と呼びます。彩度の低い色のことを「無彩色」と呼びます。
まとめ
今後デザイナーとして活動する場合には必須となる知識です。
また、画像データや印刷物のデザインを制作する場合にも、制作するものに対して最適な形式を選んで作る必要がありますので、「RGB」「CMYK」についてはしっかりと理解して覚えておきましょう。
今回は以上となります。