【デザインで重要】フォントのセリフ体とサンセリフ体の違いって何?

2019/11/29(更新:2020/2/10)

 

「欧文フォントの「セリフ体」と「サンセリフ体」ってなに?それぞれはどう違うんだろう。どのように使い分ければいいか知りたいです」

 

このような疑問にお答えします。




  本記事の内容

【デザインで重要】フォントのセリフ体とサンセリフ体の違いを解説

・ セリフ体(ローマン体)について解説

・ サンセリフ体について解説




この記事を書いている私は、デザイナー歴4年になります。

現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして仕事をしていて、同時に動画制作などの仕事もしています。

 

ポスターやチラシ、POPや冊子などの紙媒体のデザイン制作、駅やお店で使用するデジタルサイネージ、企業の紹介動画。Web上で使用する画像や動画の制作など、幅広くデザインに関する仕事を経験してきているため、記事への信頼性担保に繋がるかと思います。

 

それではさっそく見てみましょう。

 

 

【デザインで重要】フォントのセリフ体とサンセリフ体の違いを解説

・セリフ体とサンセリフ体ってどういうもの?

・セリフ体の「セリフ」ってなに?

・サンセリフ体の「サン」ってなに?

 

つぎの図を参考に解説していきます。

結論としては、セリフ体とサンセリフ体の違いは、文字の端に「突起(セリフ)」があるか無いかの違いになります。

・セリフは「ヒゲ飾り」の意味を表します。

・サンはフランス語で「無い」を意味します。

 

 

セリフ体とサンセリフ体の効率的な使い方

✔︎ セリフ体

・本文に向いている

・長文でも読みやすい

 

 

✔︎ サンセリフ体

・見出しに向いている

・案内板などに向いている

 

 

セリフ体(ローマン体)について解説

セリフ体はローマン体とも呼ばれます。

 

文字の端に「セリフ(突起)」を持つ書体の総称です。

 

セリフ体の特徴の一つである文字の端にある突起は、ノミで石に文字を彫った跡が起源とされています。石彫の代表的な存在として、セリフ体(ローマン体)の起源といわれているイタリアの“トラヤヌス帝の碑文”があります。

 

セリフには種類があり、つぎの3つを解説します。

ブラケットセリフ

ゆったりとした曲線のセリフです。伝統的な印象を与えます。

 

ヘアラインセリフ

細い直線によるセリフで、現代的な印象を与えます。

 

スラブセリフ

四角いブロック状のセリフです。視認性の高い特徴になります。

 

 

 

セリフ体の線の太さに強弱があるのは、昔に手書きで文字を書いていた時代では「カリグラフィーペン」を使って書いており、右利きの人が文字を書いた場合には「向かって右側」の文字が太くなることからきています。

カリグラフィーペン

 

縦の字画と横の字画、セリフの太さが異なるため書体のコントラストが強く「本文に向いている」「長文でも読みやすい」という特徴があります。見出しにも使われることがありますが、遠くから見たときの視認性は低いです。

 

 

セリフ体(ローマン体)は15世紀に生まれました。歴史が長いので書体ごとの違いも大きく分けて5つに分類されます。

 

ヴェネチアン(Venetian)

最初期のセリフ体。伝統的で手書きの造形を残しています。

 

オールド・フェイス(Old face)

ヴェネチアンの発展系。優雅で格式の高い印象を与えます。

 

モダン・フェイス(Modern face)

縦と横で字画の太さが極端に違うセリフ体です。洗練された造形です。

 

トランジショナル(Transitional)

オールド・フェイスとモダンフェイスの中間に位置する書体です。

 

スラブセリフ(Slab serif)

スラブセリフを持つセリフ体です。カジュアルな印象を与えます。

 

 

セリフ体が使われている実例として、Trajan(トレイジャン)というセリフ体は格式が高く伝統的な印象を与えるため、映画「タイタニック」のタイトルに使われており、そのほかにも数多くの映画のタイトルなどに使われているフォントです。

 

 

サンセリフ体について解説

文字の端に「セリフ(突起)のない」書体の総称です。

 

直線的で装飾が少ない書体なので視認性に優れており、文字を強調したい場合に使われます。遠距離や短時間でも判別がしやすいとされ「見出し」や「案内板」といったところで効果を発揮しています。

 

長文になると可読性が落ちます。サンセリフ体が登場したのは19世紀に入ってからなので。歴史はそれほど長くありません。

 

サンセリフ体は主につぎの4つに分類されています。

 

グロテスク(Grotesque)

最初期に生まれたサンセリフ。力強く、荒削りな印象を与えます。

 

フューマニスト(Humanist)

セリフ体の色を残すサンセリフ。やわらかい人間味を感じさせる印象です。

 

ネオ・グロテスク(Neo Grotesque)

グロテスクから発展したサンセリフ。汎用性が高く、モダンな印象を受けます。

 

 

ジオメオトリック(Geometric)

幾何学的な骨組みのサンセリフ。合理的で洗練された造形をしています。

 

 

 

サンセリフ体の実例として、ヘルベチカ(Helvetica)は電機メーカー「パナソニック」のロゴマークで使われています。

 

オプティマ(Optima)は、ベルギーのチョコレートメーカー「ゴディバ」や、駅ビル型ショッピングセンターの「ルミネ」のロゴで使用されています。

 

 

まとめ

フォントの「セリフ体」「サンセリフ体」について今回の記事では紹介させていただきました。

 

今後、デザイナーとして活躍する方はもちろん、ビジネスとしても時としてフォントを自分で選び、そして文字を表現して人に見せる機会があるかもしれません。その際に、今回紹介した2つのフォントの違いや特徴について知っているだけでかなり活用できる幅が変わってきます。

 

それぞれの特徴を生かした文字により表現することで、より効率よく人に印象付けることができるので、きっとほかの人よりも格段に結果が出せると思います。基礎となる話ですのでしっかりと覚えておくようにしましょう。

 

今回は以上となります。